CMMI
組織の仕事の進め方を評価し、プロセス改善に役立てるモデル。段階表現では組織の成熟度を段階で捉え、最上位では実績の分析に基づく継続的な改善を重視する。
イマシルちゃんの解説
同じお店でも、担当する人によって仕事の出来が変わると困るよね。
手順をそろえ、記録を取り、うまくいかなかった理由も確かめていく。
さらに、その結果から仕事の仕方を変えられるようにするんだ。
立派な手順書を置くだけでなく、毎日の仕事がよくなっているかを見るんだよ。
より深い解説
何を評価するモデルか
CMMIは、開発やサービス提供などの活動を改善するための考え方と実践を整理したモデルである。個人の技能だけでなく、組織として仕事を計画し、実行し、確かめるプロセスに着目する。
特定の開発言語や工程の並べ方を指定するものではない。事業の目的に合わせて、実際の活動や成果を改善するために利用する。
段階の意味
平成23年度の学習では、CMMI-DEV 1.3の段階表現で用いられる次の五つを押さえる。
| レベル | 名称 | 主な着眼点 |
|---|---|---|
| 1 | 初期 | 個々の力量に依存し、活動の予測や再現が難しい |
| 2 | 管理された | プロジェクトの計画、実行、監視を管理する |
| 3 | 定義された | 組織の標準を整え、各プロジェクトで適切に使う |
| 4 | 定量的に管理された | 統計的・定量的な方法で品質や性能を把握する |
| 5 | 最適化している | 変動の原因や改善機会を捉え、継続的に変える |
下位の基盤を積み上げる考え方であり、数字だけを飛び越えて、改善活動を行っているから最上位と判断するわけではない。
取組みの違いを見分ける
| 活動 | 独自の例 |
|---|---|
| 標準化 | 問合せの受付・引継ぎ手順を組織で共有する |
| 定量的な管理 | 対応時間の分布や変動を捉えて、目標の達成を予測する |
| 改善 | 遅延の原因を調べ、方法を変更し、効果を確かめる |
平均値を集計しただけで、高い段階の要件を満たすとは限らない。測定の目的、データの信頼性、分析に基づく判断までが必要になる。
手順を文書化することと、実績を定量的に管理すること、分析を改善へ結び付けることは、それぞれ着眼点が異なる。
評価の読み方
評価は定められた対象範囲と方法に基づく。組織の一部に対する評価結果から、すべての部署や製品の品質まで保証されるとはいえない。
成熟度は個々の製品の不具合件数の点数でも、担当者個人の資格でもない。取組みが日常の活動として根付き、目的とする成果へ結び付いているかを確かめる。
資料を読むときの注意
モデルには版の違いがある。1.3の段階表現の成熟度と、個別のプロセス領域を扱う能力度は、対象とする単位が異なる。
現在の公式資料には成熟度レベル0も掲載されている。過去問で使われる1〜5の整理と、別の版の段階数・用語を混ぜず、版と評価対象を確認する。番号の暗記を目的にせず、組織の活動がどのように変わるかを理解する。