ICANN
インターネットの一意な識別子を安定して使えるように、世界規模で管理・運用の調整を行う非営利組織。ドメイン名やアドレスなどに関わる制度や関係者間の調整を担う。
イマシルちゃんの解説
世界中で同じ住所録を使うなら、同じ番地が勝手に別の場所へ付くと困るよね。
地域ごとの担当者と相談しながら、番号や名前の付け方をそろえる役が必要なんだ。
ただ、住所を整える人が、すべての道路を持っているわけではないよ。
各地の担当者と役割を分けて、全体で矛盾なく使えるようにするんだ。
より深い解説
調整する対象
インターネットは多数の組織が運用するネットワークの集合である。通信先を識別する名前や番号が世界規模で整合していなければ、意図した相手に到達できない。ICANNは、この一意性を支える調整を行う。
インターネット上の全通信を中継する組織ではない。コンテンツを一括して管理する組織でもない。
関係する組織との分担
| 名称 | 役割 |
|---|---|
| IANA機能 | ルートゾーン管理、番号資源、プロトコルパラメータに関する登録など |
| RIR | 地域ごとのインターネット番号資源の管理 |
| レジストリ | 特定のトップレベルドメインなどの登録情報を管理 |
| レジストラ | 利用者からのドメイン名登録申請を取り扱う |
ICANNがすべての利用者へ直接IPアドレスを配るわけではない。番号資源は地域の管理組織やISPなどを通じて扱われる。名前の登録と、サーバを設置してWebサイトを運用することも別の仕事である。
DNSの最上位との関係
DNSの最上位にあるルートゾーンには、トップレベルドメインへの委任情報などが入る。ルートサーバ群は、名前解決を次の担当へ進めるための情報を返す。
ルートサーバは複数の運用組織が担う。ICANNはそのシステムの調整に関わり、自らも一つのルートサーバの運用を担うが、すべてを単独で運用しているわけではない。
技術標準や事故対応との区別
通信仕様、識別子、障害や事故への対応は相互に関係するが、同じ仕事ではない。問題文では、対象が名前・番号なのか、プロトコルの仕様なのか、発生した事故なのかを見分ける。