FDDI

読み:えふでぃーでぃーあい / 英語表記:Fiber Distributed Data Interface

光ファイバを主な伝送媒体とするLANの規格。トークンパッシングで送信機会を割り当て、100Mbit/sで通信する。障害に備えた二重の環状構成を持つ。

イマシルちゃんの解説

輪になって相談するとき、発言できる札を順番に回すとするよ。
話したい人も、札が届くまでは待つんだ。
通り道をもう一つ用意しておけば、途中が通れなくなっても折り返して回せることがあるよね。
「誰が話してよいか」と「道が壊れたらどうするか」を、別々に決めているんだ。

より深い解説

規格と使われ方

FDDIはANSIで標準化され、ISO 9314系列にも対応するLAN技術である。建物間や構内のバックボーンなどに用いられた。基本の伝送速度は100Mbit/sであり、光ファイバは電気的な雑音の影響を受けにくい。

名称が似たToken Ringと、規格や伝送速度まで同一ではない。いずれも送信権を順に渡す考え方を採用するが、物理媒体や制御の詳細は異なる。

送信できる条件

送信権を表す制御フレームをトークンという。送信したい局は、これを受け取ってからデータを送る。送信要求のない局は次へ回す。データがある局も無制限に占有できるわけではなく、送信時間の制御に従う。

観点内容
送信開始の条件媒体が空いていることだけでなく、送信権の取得が必要
配分の考え方各局へ順に送信機会を渡す
制御時間周回時間などを使って利用時間を調整する
故障対応送信権が失われた場合などにはリング管理の回復処理が必要

キャリアセンスは媒体が使用中かを調べる処理であり、札を巡回させる方式とは異なる。また、中央の局が各局へ送信要求の有無を問い合わせる方式はポーリングである。

経路を二つ用意する構成

二重リングは、互いに逆方向へ回る二つの環状経路を用意する構成である。主にデータ転送を行う側をプライマリリング、もう一方をセカンダリリングと呼ぶ。代表的な運用では後者を障害時の代替経路として利用する。

一部の断線などが起きると、障害区間の手前で経路を折り返すラップによって、残った部分を一つのリングとして動かせる場合がある。ただし、複数箇所の故障などでネットワークが分断されれば、通信を維持できないこともある。

二つの経路があることから、常に利用可能な転送速度が2倍になると判断してはいけない。冗長性と帯域の合算は別の性質である。

接続形態

種類接続の考え方
Dual Attachment Station両方の環状経路へ接続する局
SAS(Single Attachment Station)集線装置などを通して片側へ接続する局

すべての端末を二つのリングへ直結する必要はない。端末の停止が幹線全体へ波及しにくいよう、集線装置を介した構成も使われる。

ほかのアクセス方式との区別

方式送信機会の決め方
FDDI制御フレームを回して順番を割り当てる
CSMA/CD媒体を確認し、衝突を検出したら再送する
CSMA/CA媒体の確認とランダムな待ち時間などで競合を減らす
ポーリング管理する側が順に問い合わせる

これらは媒体の利用を調整する方式である。宛先IPアドレスから次ホップを選ぶルーティングとは役割が異なる。

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