ハニーポット
攻撃者をおびき寄せるために、脆弱性があるように見せかけたシステムを意図的に公開し、攻撃の手口を観察・記録する仕組み。
イマシルちゃんの解説
ハニーポットは、「はちみつの壺」っていう意味なんだ。
甘いはちみつを置いておくと、虫が寄ってくるよね。
それと同じで、わざと「攻撃しやすそうなサーバ」を用意して、攻撃者に見つけてもらうんだ。
攻撃者が何をするのかをこっそり観察して、新しい攻撃の手口を調べる。
守る側が使う、ちょっとしたワナなんだよ!
より深い解説
定義
ハニーポットは、本物のシステムに見せかけたおとりのシステムを、インターネットなどに意図的に公開し、そこへの不正アクセスや攻撃の内容を記録・分析するための仕組みである。正規の利用者がアクセスする理由のないシステムなので、アクセスがあれば、ほぼすべてが攻撃や調査の通信と判断できる。
目的
| 目的 | 内容 |
|---|---|
| 攻撃手法の研究 | 新しいマルウェアや攻撃のツール、攻撃者の操作の手順を収集する |
| 攻撃の早期検知 | 内部ネットワークに置いたハニーポットへのアクセスで、侵入した攻撃者の活動に気づく |
| 攻撃者の注意をそらす | 本物のシステムではなく、おとりに時間を使わせる |
種類
| 種類 | 内容 | 長所 | 短所 |
|---|---|---|---|
| 低対話型 | サービスの応答だけを模倣する | 安全で、運用が簡単 | 得られる情報が限られる |
| 高対話型 | 本物のOSやサービスを動かす | 攻撃者の詳しい行動を観察できる | 乗っ取られて、ほかへの攻撃の踏み台にされる危険がある |
複数のハニーポットをネットワークとして構成したものを、ハニーネットという。
運用の注意点
- ハニーポットが乗っ取られて、ほかの組織への攻撃に使われないように、外向きの通信を厳しく制限する
- 本番のシステムやネットワークから分離する
- 収集したデータに、第三者の個人情報などが含まれる可能性に注意する
関連する技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| ダークネット観測 | 使われていないIPアドレスの範囲に届く通信を観測する。応答はしないので、ハニーポットより受動的 |
| サンドボックス | 疑わしいファイルを隔離した環境で実行し、振る舞いを調べる |
| デセプション | ハニーポットやおとりのファイル、偽の認証情報などを組織内に配置し、侵入者をだまして検知する |
ハニーポットは、攻撃者をだますための手法だが、その目的は防御側の情報収集である。利用者をだまして被害を与える攻撃の手口とは、立場が逆である点に注意する。