フルサービスリゾルバ
利用者からの名前解決の問合せを受け、権威DNSサーバに順に問い合わせて答えを探し、結果をキャッシュするDNSサーバ。キャッシュDNSサーバとも呼ばれる。
イマシルちゃんの解説
パソコンが「www.example.co.jpってどこ?」って聞くと、代わりに調べてきてくれるのがフルサービスリゾルバなんだ。
ルートサーバ、jpの担当、そのまた下の担当……って、答えにたどり着くまで聞いて回ってくれるんだよ。
一度調べた答えはしばらく覚えておく(キャッシュ)から、次に同じことを聞かれたらすぐに答えられるんだ!
より深い解説
定義
フルサービスリゾルバは、スタブリゾルバ(PCなど)からの再帰的問合せを受け付け、ルートサーバから順に権威DNSサーバへ反復問合せを行って答えを得て、利用者に返すDNSサーバである。得た答えはTTLの間キャッシュし、同じ問合せには問い合わせ直さずに答える。
プロバイダや企業のネットワーク内に置かれるほか、誰でも使えるパブリックDNSサービスもある。
オープンリゾルバの問題
インターネット上の誰からの再帰的問合せにも答えてしまうフルサービスリゾルバを、オープンリゾルバという。オープンリゾルバは、次のような攻撃に悪用される。
対策として、再帰的問合せを受け付ける相手を、自組織のネットワークの利用者に限定する。
キャッシュポイズニング
フルサービスリゾルバに偽の応答を受け取らせ、誤った情報をキャッシュさせる攻撃である。キャッシュされている間、そのフルサービスリゾルバを使う全利用者が偽のサイトに誘導される。
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 送信元ポート番号のランダム化 | 問合せごとに送信元ポート番号を変え、偽の応答を当てにくくする |
| IDのランダム化 | 問合せのIDを予測しにくくする |
| DNSSECの検証 | 応答の署名を検証し、偽の応答を見破る |
| 不要な問合せを受けない | オープンリゾルバにしない |
権威DNSサーバとの比較
| フルサービスリゾルバ | 権威DNSサーバ | |
|---|---|---|
| 答える内容 | 調べた結果(他人のゾーンの情報) | 自分が管理するゾーンの情報 |
| 問合せを受ける相手 | 自組織の利用者に限る | インターネット全体 |
| キャッシュ | する | 基本的にしない |
実際の試験ではここに出る!
- ネットワークスペシャリスト 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問20
- ネットワークスペシャリスト 令和7年度 春期 午後Ⅱ 問1
- ネットワークスペシャリスト 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問21
- ネットワークスペシャリスト 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問21