ネットワークスペシャリスト 令和6年度 春期 午後Ⅰ 問1
ネットワークスペシャリスト 令和6年度 春期 午後Ⅰ 問1
この問題に出てくる用語
- RTBH
- BGPなどで経路情報を配布し、離れたルータに対象の通信を破棄させるフィルタリング手法である。宛先ベースの方式では攻撃対象への通信を入口で遮断し、共用の回線や他のサービスへの影響を抑える。
- ICMP
- IPv4の通信で起きたエラーの通知や疎通確認に使う制御用プロトコル。IPヘッダーのプロトコル番号は1で、pingやtracerouteにも利用される。
- HTTP
- Webページの取得やデータの送信などに使うアプリケーション層プロトコル。ブラウザなどのクライアントが要求を送り、サーバが応答を返す形で通信する。
- AS
- 外部に対して共通のルーティングポリシーを持つIPネットワークのまとまり。通信事業者や企業などが運用し、BGPによる経路情報交換ではAS番号(ASN)で識別される。
- エニーキャスト
- 複数の拠点で同じIPアドレスを使い、送信元からの経路制御によって選ばれた一つの拠点へ届ける通信方式。
- CDN
- Webコンテンツを、利用者に近い場所にある多数のサーバ(エッジサーバ)にキャッシュして配信するネットワーク。応答を速くするほか、アクセスが分散されるため、DDoS攻撃の影響を軽減できる。
- TLS
- 通信の暗号化、改ざんの検知、通信相手の認証を行うプロトコル。HTTPSをはじめ、メールやVPNなど多くの通信の安全を支えている。
- DDoS攻撃
- 多数の送信元から標的のサーバやネットワークに負荷をかけ、サービスの利用を妨げる攻撃。DoS攻撃を分散して行うもので、情報セキュリティの可用性を損なう。
- デジタル証明書
- 公開鍵とその持ち主の情報を結び付け、認証局(CA)がデジタル署名を付けて証明するデータ。インターネットではX.509形式が使われる。
- Nullルート
- 経路表で選ばれたとき、対象のパケットをどこにも転送せずに破棄するための経路である。集約した範囲内でより具体的な経路がない宛先にも適用し、ルータ間で転送を繰り返すルーティングループを防ぐ。
- NetFlow
- ルータやスイッチで通信のまとまり(フロー)ごとの統計情報を集計し、コレクタへ送る技術。誰がどこへ、どれくらい通信したかを分析するために使う。
- BGP
- AS(共通の経路制御方針で運用されるネットワークのまとまり)の間で経路情報を交換するルーティングプロトコル。経路情報の交換にTCPを使い、経路に付くパス属性と運用方針に基づいて経路を選ぶ。
- BGP FlowSpec
- 通信を選ぶ条件と、条件に一致したパケットへの処理をBGPで配布するための拡張である。IPアドレスに加えてプロトコルやポート番号などを組み合わせ、複数のルータで破棄や速度制限を行うために使う。
- プレフィックスリスト
- ネットワークアドレスとプレフィックス長を条件に、経路情報を許可・拒否するためのリスト。ルータが受信する経路やほかのルータへ広告する経路を絞り込む際に使う。
- ロードバランサ
- クライアントからの要求を複数のサーバへ振り分ける装置やソフトウェア。処理の集中を抑え、正常な処理先を選ぶためにヘルスチェックを行う構成がある。
この問題に関係するテーマ
- CDNによる配信とDDoS対策
- CDNの複数の配信拠点を利用して、オリジンサーバへの集中を抑えるための設計である。キャッシュによる負荷分散に加え、利用者までの経路、サービスの監視、DDoS攻撃を遮断する場所と範囲を検討する。
問題文:IPA公開の問題冊子(PDF)