ネットワークスペシャリスト 令和6年度 春期 午後Ⅰ 問2
ネットワークスペシャリスト 令和6年度 春期 午後Ⅰ 問2
この問題に出てくる用語
- IPsec
- ネットワーク層(IP)で、通信内容の秘匿や改ざんの検出、送信元の認証などを行うプロトコル群。内容の秘匿にも対応するESP、内容を隠さず認証を行うAH、鍵交換や使用する方式の合意を行うIKEなどからなる。拠点間を結ぶVPNでよく使われる。
- IP-VPN
- 通信事業者の閉域IP網を使って、利用者の複数拠点を論理的に接続するVPNサービスである。代表的にはMPLSによって利用者ごとの通信を分離し、事業者網が拠点間のIPルーティングを提供する。
- AS
- 外部に対して共通のルーティングポリシーを持つIPネットワークのまとまり。通信事業者や企業などが運用し、BGPによる経路情報交換ではAS番号(ASN)で識別される。
- SD-WAN
- WAN回線の上に論理的な接続を構築し、通信の種類や品質に応じて拠点間の経路を制御する技術である。複数の拠点の設定や経路情報をまとめて管理し、異なる回線サービスを組み合わせて利用できる。
- MPLS
- パケットにラベルと呼ばれる短い識別子を付け、網の中のルータが、IPアドレスではなくその識別子を見て転送する技術。通信事業者のIP-VPNや、経路を指定した転送(トラフィックエンジニアリング)に使われる。
- LSA
- OSPFで、ネットワークの構成や到達できる経路を他のルータへ広告するための情報単位。各ルータは集めたLSAをLSDB(リンクステートデータベース)に保存し、経路計算に利用する。
- OSPF
- 一つの管理方針で運用されるネットワーク(AS)の内部で使うリンクステート型のルーティングプロトコルである。各ルータはエリアごとに接続情報を共有し、その区画内では回線に設定されたコストを足し合わせて最小になる経路を計算する。
- オーバレイネットワーク
- 既存の通信ネットワークの上に、別の論理的な接続関係を作って構成するネットワーク。VPNやVXLANなどが例で、実際の通信を運ぶ土台のネットワークをアンダーレイと呼ぶ。
- 再配布
- あるルーティングプロトコルで学習した経路や静的ルートを、別のルーティングプロトコルに取り込んで広告する処理。異なる方式で経路を管理しているネットワーク同士を接続するときに使う。
- DMZ
- インターネットと社内のネットワークの間に、ファイアウォールで区切って設けるネットワーク。Webサーバやメールサーバなど、外部に公開するサーバを置く。
- BGP
- AS(共通の経路制御方針で運用されるネットワークのまとまり)の間で経路情報を交換するルーティングプロトコル。経路情報の交換にTCPを使い、経路に付くパス属性と運用方針に基づいて経路を選ぶ。
- VPN
- インターネットや通信事業者の共用の網の上に、仮想的な専用線を作り、離れた拠点や利用者の間を、あたかも専用のネットワークでつながっているように安全に通信させる技術。
- プレフィックスリスト
- ネットワークアドレスとプレフィックス長を条件に、経路情報を許可・拒否するためのリスト。ルータが受信する経路やほかのルータへ広告する経路を絞り込む際に使う。
- ポリシーベースルーティング
- 宛先だけでなく送信元IPアドレスや通信の種類などでパケットを分類し、転送先や参照する経路表を指定する仕組みである。条件に一致する通信へ、管理者が決めたポリシーを適用する。
この問題に関係するテーマ
- SD-WANによる拠点接続
- 複数の拠点をつなぐWANにSD-WANを導入し、経路制御と設定の集中管理を行うための設計である。既存のルーティング、トンネルを運ぶ回線、通信の分離、障害検知を組み合わせ、利用する回線を方針に従って選べるようにする。
問題文:IPA公開の問題冊子(PDF)