LDAP
利用者や機器の情報をまとめて管理するディレクトリサービスに、問い合わせたり、情報を更新したりするためのプロトコル。社内の利用者の認証や、アドレス帳の検索などに使われる。
イマシルちゃんの解説
会社には、社員の名前、部署、メールアドレス、パスワードなど、たくさんの情報があるよね。
これを、パソコンやメールやいろんなシステムが、それぞれバラバラに持っていたら大変なんだ。
そこで、情報を1か所の「名簿」にまとめておいて、
みんながその名簿に「この人の部署は?」「このパスワードで合ってる?」って聞きに行くんだ。
その聞き方を決めたのが、LDAPなんだよ。
より深い解説
定義
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)は、RFC 4511などで定められた、ディレクトリサービスにアクセスするためのプロトコルである。OSIのディレクトリの規格(X.500)のアクセス方法(DAP)を、TCP/IPで使えるように軽くしたものである。ポート番号は TCP 389番、TLSで保護したLDAPS は 636番を使う。
ディレクトリの構造
情報は、木構造(DIT:Directory Information Tree)で管理される。1つ1つの項目(エントリ)は、木の中の位置を表す識別名(DN:Distinguished Name)で区別される。
dc=example,dc=com
└ ou=営業部
└ cn=山田太郎 ← DN:cn=山田太郎,ou=営業部,dc=example,dc=com
| 略号 | 意味 |
|---|---|
| dc | ドメインの構成要素(Domain Component) |
| ou | 組織の単位(Organizational Unit) |
| cn | 名前(Common Name) |
主な操作
| 操作 | 内容 |
|---|---|
| Bind | 接続した相手を認証する(利用者の認証に使える) |
| Search | 条件に合うエントリを検索する |
| Add、Modify、Delete | エントリを追加・変更・削除する |
主な用途
- 社内の利用者のIDとパスワードを一元管理し、各システムの認証に使う(Active Directoryも内部でLDAPを使う)
- メールソフトのアドレス帳の検索
- RADIUSサーバが、利用者の情報をLDAPのサーバに問い合わせる
似た名前のプロトコルとの区別
UDPで動くLDAP(CLDAP)は、小さな問合せに大きな応答を返すため、DRDoS攻撃の増幅に悪用されたことがある。