RSVP

読み:あーるえすぶいぴー / 英語表記:Resource Reservation Protocol

IPネットワークで、通信に必要な帯域などの資源を予約するためのシグナリングプロトコル。利用する側からの予約要求を経路上の機器へ伝え、IntServによるQoSの実現に使う。

イマシルちゃんの解説

遠足のバスを走らせる前に、途中で休む場所の空きを確かめたいとするよ。
通る予定を伝えて、必要な場所をそれぞれ押さえてもらうんだ。

どこかに空きがなければ、予定どおりには進められないよね。
道を決める仕事と、道中で使う場所を押さえる仕事は別なんだ。

より深い解説

経路制御との分担

RSVPはRFC 2205で定められたプロトコルである。経路は通常のルーティングによって決まり、RSVPはその経路上で必要な資源を予約するために働く。RSVP自身が宛先への最短経路を計算するわけではない。

予約の対象は、帯域やバッファなど、要求した品質を実現するために機器が管理する資源である。実際にパケットを分類して送信順序を調整する処理は、各ルータのQoS機能が担う。

要求を伝える流れ

メッセージ基本的な向き役割
Pathメッセージ送信側から受信側送信するトラフィックの情報や経路に関する状態を伝える
Resvメッセージ受信側から送信側Pathによってできた状態をたどり、必要な予約を要求する

RSVPの基本は、受信側が要求する品質に合わせて予約を行う方式である。各ルータは、十分な余裕があるかを調べるアドミッション制御や、予約を許可してよいかを調べるポリシー制御を行う。

どこかの区間で要求を受け入れられなければ、その要求どおりの品質を経路全体で確保できない。帯域を要求しただけで、常に保証が成立するわけではない。

状態を更新して維持する

予約や経路に関する状態は、定期的なメッセージで更新して維持する。このような管理をソフトステートという。更新されなくなった状態はタイムアウトで削除される。

経路変更や参加者の変化に対応しやすい一方、通信ごとの状態を保持・更新する負荷がかかる。多数の通信を扱う大規模なネットワークでは、この負荷を考慮する必要がある。

品質制御の方式との比較

方式制御の単位と特徴
IntServ通信ごとに要求品質を扱い、RSVPなどで予約する
DiffServパケットをクラスに分け、クラスごとの転送動作で扱う
ベストエフォート品質を個別に保証せず、利用可能な資源で転送する

RSVPは暗号化や利用者認証そのものを提供するプロトコルではない。VLANによる論理的なLAN分割や、マルチリンクPPPによる回線の束ね合わせとも目的が異なる。

帯域を増やすこととの違い

たとえば、使える帯域のうち音声用に一定量を確保しておくのは、既存の容量を配分する考え方である。回線を複数束ねて使える容量を増やす考え方とは区別する。予約した通信も、リンク障害などに対する可用性が無条件で保証されるわけではない。

実際の試験ではここに出る!

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