アドミッション制御
通信を始める前に、ネットワークに対して帯域などのリソースを要求させ、確保できるかどうかに応じて、その通信を受け付けるか拒否するかを決める制御。
イマシルちゃんの解説
人気のレストランで、席がいっぱいのときに、お客さんをどんどん入れちゃったら、
料理は遅れるし、もともといたお客さんまで困っちゃうよね。
だから、入口で「何名さまですか?」って聞いて、席が空いていれば案内して、
いっぱいなら「今はご案内できません」って、入る前に断るんだ。
ネットワークでも、始まる前に「その通信、入れる余裕があるかな?」って確かめるやり方があるんだよ。
より深い解説
定義
アドミッション制御は、新しい通信(フロー、呼)が品質の確保を必要とする場合に、開始前に必要な資源を申告させ、ネットワークに十分な余裕があれば受け付けて資源を割り当て、なければ受け付けない制御である。すでに受け付けた通信の品質を守るための仕組みである。
使われる場面
| 場面 | 内容 |
|---|---|
| IP電話 | 回線の帯域で同時に通話できる数を決めておき、超える発信は話中として扱う |
| IntServ(RSVP) | 通信を始める前に、経路上の各ルータに帯域の予約を求め、確保できれば通信する |
| 携帯電話の網 | 基地局の容量を超える接続を受け付けない |
| 無線LAN(WMM-AC) | 音声や映像の通信を始める前に、アクセスポイントに帯域を要求する |
ほかのQoSの制御との比較
| 制御 | 行うタイミング | 内容 |
|---|---|---|
| アドミッション制御 | 通信を始める前 | 受け付けるかどうかを決める |
| 優先制御 | 転送するとき | 優先度の高いパケットから送る |
| シェーピング | 転送するとき | 送る間隔を調整して、速度を平準化する |
| ポリシング | 転送するとき | 規定を超えた分を捨てるか、優先度を下げる |
ほかの制御が「受け付けた後のパケットをどう扱うか」なのに対し、アドミッション制御は「そもそも受け付けるか」を決める点が異なる。
呼損との関係
電話網で、回線がふさがっていて接続できないことを呼損という。アドミッション制御は、品質を落とす代わりに、あえて呼損を起こして、すでにつながっている通話の品質を守る考え方である。必要な回線数は、アーランB式で呼損率を見積もって決める。