DHCPリレーエージェント
別のネットワークにあるDHCPサーバに、端末からのDHCPのメッセージを中継する機能。ルータやL3スイッチに設定する。中継するとき、受信したインタフェースのIPアドレスをgiaddrフィールドに入れる。
イマシルちゃんの解説
DHCPの「設定ちょうだい!」っていう呼びかけ(ブロードキャスト)は、ルータを越えられないんだ。
だから、DHCPサーバが別のネットワークにあると、声が届かないんだよ。
そこで、ルータが「伝言係」になって、呼びかけをDHCPサーバまで届けてあげるんだ。
しかも、「この呼びかけは、○○のネットワークから来たよ」っていうメモを付けておくから、
サーバは、そのネットワークに合った住所を選んで返せるんだよ!
より深い解説
定義
DHCPリレーエージェントは、DHCPクライアントがブロードキャストで送ったメッセージを受け取り、あらかじめ設定したDHCPサーバのアドレスへユニキャストで転送する機能である。1台のDHCPサーバで、複数のセグメント(VLAN)の端末にアドレスを配布できる。
giaddrフィールド
リレーエージェントは、中継するDHCPのメッセージの giaddr(Gateway IP Address)フィールドに、そのメッセージを受信した自分のインタフェースのIPアドレスを入れる。
| giaddrの役割 | 内容 |
|---|---|
| セグメントの識別 | DHCPサーバは、giaddrのアドレスから、端末が属するセグメント(サブネット)を判断し、そのセグメント用のアドレスの範囲(スコープ)から割り当てる |
| 応答の送り先 | DHCPサーバは、応答をgiaddrのアドレス(リレーエージェント)へ送り、リレーエージェントが端末へ届ける |
例:L3スイッチのVLAN 10のインタフェース(192.168.10.1)で受信した要求は、giaddr=192.168.10.1 となり、DHCPサーバは 192.168.10.0/24 のスコープからアドレスを割り当てる。
流れ
- 端末がDHCPDISCOVERをブロードキャストで送る
- L3スイッチ(リレーエージェント)が受け取り、giaddrを設定して、DHCPサーバへユニキャストで転送する
- DHCPサーバは、giaddrからスコープを選び、DHCPOFFERをリレーエージェントに返す
- リレーエージェントが、端末へ転送する(REQUEST、ACKも同様)
Option 82
リレーエージェントは、端末がつながっているスイッチのポートなどの情報を、DHCPのオプション82(リレーエージェント情報オプション)として付け加えることもできる。DHCPサーバは、これを使って、ポートごとに配布するアドレスを決めたり、記録を残したりできる。