DHCP
ネットワークにつながった端末に、IPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバのアドレスなどの設定を、自動的に配布するプロトコル。
イマシルちゃんの解説
パソコンをネットワークにつなぐたびに、IPアドレスを手で設定していたら大変だよね。
DHCPは、パソコンが「ぼくの設定をちょうだい!」って呼びかけると、
DHCPサーバが「きみの住所はこれ、出口はここ、DNSはここだよ」って、まとめて教えてくれる仕組みなんだ。
貸し出した住所は、期限付きの「レンタル」だから、使い終わったら別のパソコンに貸せるんだよ!
より深い解説
定義
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、RFC 2131で定められた、IPネットワークの設定情報を自動で割り当てるプロトコルである。トランスポート層にはUDPを使い、サーバはポート67番、クライアントはポート68番を使う。
割り当ての流れ
| 順 | メッセージ | 送る側 → 受ける側 | 送り方 |
|---|---|---|---|
| 1 | DHCPDISCOVER | クライアント → サーバ | ブロードキャスト(まだIPアドレスがないため) |
| 2 | DHCPOFFER | サーバ → クライアント | 使ってよいアドレスを提案する |
| 3 | DHCPREQUEST | クライアント → サーバ | ブロードキャスト。提案を受け入れる(複数のサーバから提案があれば、1つを選ぶ) |
| 4 | DHCPACK | サーバ → クライアント | 割り当てを確定する |
頭文字から、DORA(Discover、Offer、Request、Ack)と覚えるとよい。
リース
DHCPで割り当てたアドレスには、リース期間(有効期間)がある。クライアントは、期間の半分を過ぎるとサーバに延長を求める。使われなくなったアドレスは、期間が過ぎるとほかの端末に割り当てられる。
DHCPサーバは、「どのMACアドレスの端末に、いつ、どのIPアドレスを貸し出したか」をリースの記録(リースログ)として残す。NAPTの内側やログの調査では、IPアドレスから端末を特定するために、このログが重要になる。
配布する主な情報
| 情報 | 内容 |
|---|---|
| IPアドレス、サブネットマスク | 端末自身のアドレス |
| デフォルトゲートウェイ | 外部への出口のルータ |
| DNSサーバ | 名前解決に使うサーバ |
| リース期間 | アドレスの有効期間 |
| ドメイン名など | そのほかのオプション |
ルータを越える場合
DHCPDISCOVERはブロードキャストなので、ルータを越えられない。DHCPサーバが別のネットワークにある場合は、ルータやL3スイッチにDHCPリレーエージェントを設定して、要求を中継する。
セキュリティ
不正なDHCPサーバが偽のデフォルトゲートウェイやDNSサーバを配布すると、通信を盗聴されるおそれがある。スイッチのDHCPスヌーピング機能で、信頼するポート以外からのDHCPサーバの応答を遮断して防ぐ。
実際の試験ではここに出る!
- ネットワークスペシャリスト 令和7年度 春期 午後Ⅰ 問2
- ネットワークスペシャリスト 令和7年度 春期 午後Ⅰ 問3
- ネットワークスペシャリスト 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問6
- ネットワークスペシャリスト 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問7