予防保全
故障が起きる前に、定期的な点検や部品の交換を行って、故障を未然に防ぐ保守のやり方。故障の回数が減るので、MTBFが長くなる。
イマシルちゃんの解説
車も、壊れてから修理するより、定期点検でブレーキやタイヤを交換しておくほうが安心だよね。
システムも同じで、壊れる前に点検したり、古くなった部品を交換したりしておくのが予防保全なんだ。
故障そのものが起きにくくなるから、「壊れにくさ」の数字(MTBF)が良くなるんだよ!
より深い解説
定義
予防保全は、故障が起きる前に、定期的な点検、清掃、部品の交換などを行い、故障の発生を防ぐ保守の方法である。故障の発生を減らすので、MTBFを長くする効果がある。
保全の種類
| 種類 | 行う時期 | 特徴 |
|---|---|---|
| 事後保全 | 故障が起きた後 | 壊れるまで使うので無駄がないが、突然止まる |
| 予防保全(時間基準保全) | 決められた周期で | 計画的に行えるが、まだ使える部品も交換することがある |
| 予知保全(状態基準保全) | 監視して、故障の兆候が見えたとき | 温度、振動、エラーの回数などを監視し、必要なときだけ交換する |
MTBFとMTTRへの効果の違い
| 取組み | 主に改善する指標 | 理由 |
|---|---|---|
| 予防保全 | MTBF | 故障そのものを減らす |
| 記憶装置のビット誤り訂正機能 | MTBF | 誤りを自動で直し、故障として表に出さない |
| 命令再試行機能 | MTBF | 一時的な失敗をやり直して、故障にしない |
| エラーログ取得機能 | MTTR | 故障の原因を素早く突き止められる |
試験では、「故障を起こさない工夫」はMTBF、「故障が起きた後に早く直す工夫」はMTTRと分けて考えると判断しやすい。
注意点
予防保全のための点検や交換の作業で、システムを計画的に止めることがある。計画停止の時間を稼働率の計算に含めるかどうかは、SLAなどの取決めによって異なる。また、点検や交換の作業そのものが、新たな故障の原因(作業ミスなど)になることもある。