リソースレコード
DNSが管理する、ドメイン名に結び付いた情報の1件1件。IPアドレスを表すAレコードや、メールサーバを表すMXレコードなど、種類(タイプ)ごとに役割が決まっている。
イマシルちゃんの解説
DNSの電話帳には、「名前 → 電話番号」だけじゃなくて、いろんな種類の情報が書いてあるんだ。
「このドメインのWebサーバのIPアドレスは?」
「このドメイン宛てのメールはどこに届ければいい?」
1つ1つの情報がリソースレコードで、種類ごとに名前が付いてるんだよ!
より深い解説
定義
リソースレコード(RR)は、DNSのゾーンに登録される1件ごとの情報で、次の要素からなる。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 対象のドメイン名 |
| TTL | キャッシュしてよい時間(秒) |
| クラス | 通常は IN(インターネット) |
| タイプ | 情報の種類(A、MXなど) |
| データ | 種類に応じた値 |
主な種類
| タイプ | 内容 |
|---|---|
| A | ドメイン名に対応するIPv4アドレス |
| AAAA | ドメイン名に対応するIPv6アドレス |
| CNAME | 別名(エイリアス)。本当の名前(正規名)を指す |
| MX | そのドメイン宛てのメールを受け取るメールサーバ。優先度の値が小さいものから使う |
| NS | そのゾーンを担当する権威DNSサーバ |
| SOA | ゾーンの管理情報(シリアル番号、更新の間隔など) |
| PTR | IPアドレスに対応するドメイン名(逆引き) |
| TXT | 任意の文字列。SPFやドメインの所有確認などに使う |
| SRV | サービスを提供するサーバとポート番号 |
| CAA | そのドメインの証明書を発行してよい認証局 |
DNSSECでは、RRSIG(署名)、DNSKEY(公開鍵)、DS(子のゾーンの鍵のハッシュ値)などのレコードが加わる。
ゾーンファイルの例
example.co.jp. 3600 IN SOA ns1.example.co.jp. admin.example.co.jp. (
2026101601 ; シリアル番号
3600 ; リフレッシュ
900 ; リトライ
604800 ; 期限切れ
300 ) ; ネガティブキャッシュのTTL
example.co.jp. 3600 IN NS ns1.example.co.jp.
example.co.jp. 3600 IN MX 10 mail.example.co.jp.
www.example.co.jp. 3600 IN A 192.0.2.10
mail.example.co.jp. 3600 IN A 192.0.2.20
shop.example.co.jp. 3600 IN CNAME www.example.co.jp.
押さえておきたい決まり
- CNAMEを付けた名前には、ほかの種類のレコードを登録できない。そのため、ゾーンの頂点(example.co.jp そのもの)にはCNAMEを使えない
- MXレコードやNSレコードの値には、IPアドレスではなくドメイン名を書き、そのドメイン名のAレコードなどを別に用意する
- TTLを短くすると変更がすぐに反映されるが、問合せが増える。サーバの移転の前には、あらかじめTTLを短くしておくとよい
- 逆引きは、IPアドレスを逆順に並べた in-addr.arpa(IPv4)や ip6.arpa(IPv6)のドメインのPTRレコードで行う
実際の試験ではここに出る!
- ネットワークスペシャリスト 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問20
- ネットワークスペシャリスト 令和7年度 春期 午後Ⅱ 問1
- ネットワークスペシャリスト 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問5
- ネットワークスペシャリスト 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問18
- ネットワークスペシャリスト 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問2
- ネットワークスペシャリスト 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問9
- ネットワークスペシャリスト 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問8
- ネットワークスペシャリスト 平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問7