仮想NIC
OSへネットワークの接続口を仮想的に提供するインタフェースである。仮想マシンの通信やVPN接続などに使い、接続するネットワークに応じてIPアドレスなどを設定する。
イマシルちゃんの解説
パソコンに物理的なLANの差込口を増やさなくても、OSに新しいネットワークの接続口を見せることができるよ。
その仕組みの一つが仮想NICなんだ。
仮想マシンでは、仮想NICを仮想スイッチへつないで通信するよ。
VPNでも、クライアントソフトが作った仮想NICに、接続先で使うIPアドレスを設定することがあるの。
アプリからの通信はこの接続口へ渡され、実際には物理NICなどを通じて運ばれるよ。
仮想の接続口と物理の接続口は別なので、それぞれの設定を区別することが大切なんだ。
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より深い解説
仮想マシンに提供するネットワーク接続
ゲストOSは仮想NICをネットワークアダプタとして認識する。イーサネット用の仮想NICはMACアドレスを持ち、その上でIP通信を行う場合はIPアドレス、サブネット、デフォルトゲートウェイなどを設定する。
仮想NICは仮想スイッチのポートへ接続する。外へ出る通信は、仮想スイッチからホストの物理NICへ渡される構成が一般的である。仮想NICの台数と物理NICの台数を一対一にそろえる必要はなく、複数の仮想NICが同じ物理NICを共有できる。
VPNで社内側のアドレスを持たせる
SSL-VPNのL2フォワーディング方式では、クライアントモジュールが仮想的なネットワーク接続を提供する。認証された利用者に応じて割り当てたIPアドレスを仮想NICへ設定し、対象の通信をTLSトンネル経由で運ぶ。
| 接続口 | アドレスの役割 |
|---|---|
| 端末の物理NIC | 自宅などのネットワークに接続し、VPN装置へ到達するために使う |
| VPN用の仮想NIC | VPNを通じてアクセスするネットワークでの通信に使う |
VPN接続時に受け取る経路やDNSの設定も通信先の選択に関係する。仮想NICが作られても、正しい経路やアクセス権がなければ社内の全サーバへ接続できるわけではない。
ポートフォワーディング方式では、アプリがlocalhostの待受ポートへ接続し、クライアントモジュールが通信を中継する構成を使う。こちらは仮想NICへIPアドレスを付けて扱う方式と区別する。SSL-VPNの各方式は、SSL-VPNの記事で説明している。
接続を変更するときの単位
管理者は、仮想NICの接続先、VLAN、接続・切断状態などを変更できる。対象の仮想マシンだけを隔離したい場合は、その仮想NICを操作し、共有している物理NIC全体を停止しないように影響範囲を確認する。