クラスフルルーティング

読み:くらすふるるーてぃんぐ / 英語表記:classful routing

経路情報にサブネットマスクを含めず、IPアドレスのクラス(A、B、C)で決まるネットワークの範囲で経路を扱う方式。これに対し、経路と一緒にネットワークの範囲も送る方式もある。

イマシルちゃんの解説

ルータどうしで「このネットワークには、こっちから行けるよ」って教え合うとき、
ネットワークの「名前」(アドレス)だけを伝えるか、「どこまでがネットワークか」っていう範囲も一緒に伝えるかで、2つのやり方があるんだ。

範囲を伝えないやり方だと、受け取ったルータは、アドレスの最初の数字を見て「このくらいの大きさだろう」って決めつけるしかないんだよ。
だから、ネットワークを細かく分けて使うと、うまく伝わらなくなっちゃうんだ。

より深い解説

定義

方式経路情報の中身ネットワークの範囲の決め方
クラスフルネットワークアドレスだけアドレスのクラス(先頭のビット)から決める
クラスレスネットワークアドレス+サブネットマスク(プレフィックス長)経路情報のサブネットマスクで決める

プロトコルの分類

範囲を送らない方式範囲を送る方式
RIP-1(RIPv1)、IGRPRIP-2(RIPv2)、OSPF、EIGRP、IS-IS、BGP-4

クラスフルの制約

クラスフルルーティングプロトコルは、経路にサブネットマスクがないため、次のことができない。

できないこと内容
VLSM(可変長サブネットマスク)同じネットワークの中で、長さの違うサブネットマスクを混ぜて使う
不連続なサブネット同じクラスのネットワークを分けたサブネットが、別のネットワークをはさんで離れて置かれている構成
経路集約(スーパーネット)クラスの境界をまたいで、複数のネットワークを1つの経路にまとめる

RIP-1は、受け取った経路のサブネットマスクを、クラスの境界で自動的に決めたり、受信したインタフェースと同じものとみなしたりする。

例

172.16.1.0/24 と 172.16.2.0/24 を、別々のルータが持っているとする。RIP-1で広告すると、クラスBの境界で 172.16.0.0 として扱われ、どちらのサブネットへの経路なのかを区別できなくなることがある。RIP-2なら、/24 の情報が経路と一緒に送られるため、正しく区別できる。

現在のネットワークでは、CIDRの考え方に基づき、クラスレスルーティングプロトコルを使うのが前提になっている。

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