可変長サブネットマスク

読み:かへんちょうさぶねっとますく / 英語表記:Variable Length Subnet Mask

1つのネットワークアドレスを分割するときに、サブネットごとに異なる長さのサブネットマスクを使う方法。必要なホスト数に合わせて、アドレスを無駄なく割り当てられる。

イマシルちゃんの解説

クラスの席替えで、全部のグループを同じ6人掛けの机にしたら、2人のグループの机は席が余っちゃうよね。
人数に合わせて、大きい机と小さい机を使い分けたほうが教室を広く使える!

ネットワークも同じで、機器がたくさんあるネットワークには大きな区切り、ルータ同士をつなぐだけのネットワークには小さな区切り、と使い分けるのが可変長サブネットマスクなんだ。

より深い解説

定義

可変長サブネットマスク(VLSM:Variable Length Subnet Mask)は、1つのアドレス空間を複数のサブネットに分けるとき、サブネットごとに異なるプレフィックス長を使う方法である。すべてのサブネットを同じ大きさにする固定長のサブネット分割に比べ、アドレスの無駄を減らせる。

必要な条件

VLSMを使うには、ルーティングプロトコルが経路情報と一緒にサブネットマスクも伝えられる必要がある。

使える(クラスレス)使えない(クラスフル)
RIPv2、OSPF、EIGRP、BGPRIPv1

RIPv1は経路情報にサブネットマスクを含まないため、異なる長さのマスクを区別できない。

割り当ての手順

例:192.168.10.0/24 を、次の4つのネットワークに分ける。

ネットワーク必要なホスト数
A100
B50
C20
ルータ間の回線2
  1. 必要なホスト数を満たす最小のプレフィックス長を決める(ホスト数 = 2の(32 − プレフィックス長)乗 − 2)
  2. 大きいネットワークから順に、空いている範囲の先頭に割り当てる
  3. 各ネットワークの先頭アドレスが、そのブロックサイズの倍数になっているか確かめる
ネットワークプレフィックス長割り当てる範囲
A(100台)/25(126台まで)192.168.10.0〜127
B(50台)/26(62台まで)192.168.10.128〜191
C(20台)/27(30台まで)192.168.10.192〜223
ルータ間/30(2台まで)192.168.10.224〜227

大きいものから割り当てるのは、大きなブロックほど置ける位置(倍数の位置)が少ないからである。小さいものから先に置くと、大きなブロックを置ける場所がなくなることがある。

試験での解き方

既存のネットワークがいくつか決まっていて、残りの1つに割り当てるアドレスを選ぶ問題では、次の順で確かめる。

  1. 既存の各ネットワークの範囲(ネットワークアドレス〜ブロードキャストアドレス)を書き出す
  2. 選択肢の範囲をそれぞれ書き出す
  3. 既存の範囲と1つでも重なる選択肢を除く

範囲を書き出してしまえば、あとは見比べるだけで答えが決まる。

CIDRとの関係

CIDR(Classless Inter-Domain Routing)は、クラスにとらわれずにアドレスを割り当て、複数の経路をまとめて1つにする(経路集約)考え方である。VLSMが「1つのネットワークを大小に分ける」方向なのに対し、経路集約は「複数のネットワークを1つにまとめる」方向で、どちらもクラスレスなアドレスの扱いを前提にしている。

実際の試験ではここに出る!

この用語が出てくる記事

↑