IEEE 802.11ax
Wi-Fi 6と呼ばれる無線LANの規格。2.4GHz帯と5GHz帯(Wi-Fi 6Eでは6GHz帯も)を使い、OFDMAなどで、多数の端末が同時に接続する環境での効率を高めた。
イマシルちゃんの解説
教室で、40人の生徒がいっせいにタブレットをWi-Fiにつなぐと、とっても混雑しちゃうよね。
Wi-Fi 6は、「速さ」だけじゃなくて、「たくさんの人が同時に使っても混雑しにくい」ことを目指した規格なんだ。
電波の道を細かく分けて、何人もに同時に配ったり、
隣の教室の電波と区別して、お互いに遠慮しすぎないようにしたりする工夫が入っているんだよ!
より深い解説
定義
IEEE 802.11axは、2021年に標準化された無線LANの規格で、Wi-Fi Allianceの呼び名はWi-Fi 6である。6GHz帯にも対応した製品はWi-Fi 6Eと呼ばれる。最大の伝送速度(理論値)は約9.6Gbit/sである。
主な技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| OFDMA | サブキャリアを複数の端末に分けて割り当て、同時に通信する。小さなデータを送る多数の端末を効率よくさばける |
| MU-MIMO(上り・下り) | 複数のアンテナで、複数の端末と同時に通信する。11acでは下りだけだったが、上りにも対応した |
| 1024QAM | 1回に送れるビット数を増やす(11acの256QAMより約25%多い) |
| BSSカラーリング | 近くのほかのアクセスポイントの電波に「色」を付けて区別し、弱い電波なら気にせず送信できるようにして、干渉による待ち時間を減らす |
| TWT(Target Wake Time) | 端末が通信する時刻をアクセスポイントと決めておき、それ以外の時間は休むことで、バッテリーを節約する(IoT機器向け) |
規格の比較
| 規格 | 呼び名 | 周波数帯 | 最大速度(理論値) |
|---|---|---|---|
| IEEE 802.11n | Wi-Fi 4 | 2.4GHz、5GHz | 600Mbit/s |
| IEEE 802.11ac | Wi-Fi 5 | 5GHz | 6.9Gbit/s |
| IEEE 802.11ax | Wi-Fi 6 / 6E | 2.4GHz、5GHz(6E:6GHz) | 9.6Gbit/s |
| IEEE 802.11be | Wi-Fi 7 | 2.4GHz、5GHz、6GHz | 約46Gbit/s |
導入での注意
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 給電 | Wi-Fi 6のアクセスポイントは消費電力が大きく、PoE+(IEEE 802.3at)以上の給電が必要なことが多い |
| 上位の回線 | 無線が速くなっても、アクセスポイントからスイッチまでの有線(1000BASE-Tなど)や、インターネットの回線がボトルネックになることがある。2.5GBASE-Tなどの上位の回線が使われる |
| 端末の対応 | 効果を得るには、端末側もWi-Fi 6に対応している必要がある |
| セキュリティ | Wi-Fi 6の認証を受けた製品は、WPA3への対応が必須 |