パケット損失率
送ったパケットのうち、途中で失われて相手に届かなかったものの割合。IP電話では、音声が途切れる原因となり、通話品質の指標の一つになる。ネットワークの状態を直接測った値で、R値のように複数の要因から計算した値ではない。
イマシルちゃんの解説
ネットワークの中では、混み合ったルータで行列があふれたりすると、パケットが捨てられちゃうことがあるんだ。
ファイルを送るときは、なくなった分をもう一度送ればいいけど、
電話の声は、あとから送り直しても間に合わないよね。
だから、IP電話では、なくなったパケットの割合が多いと、声がプツプツ途切れちゃうんだよ。
より深い解説
定義
パケット損失率は、次の式で表される。
パケット損失率 = 失われたパケットの数 ÷ 送信したパケットの数
損失が起きる主な原因
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 輻輳 | ルータやスイッチの待ち行列(バッファ)があふれ、パケットが捨てられる |
| 伝送の誤り | 無線の電波の干渉、ケーブルの不良などで、FCSのエラーになる |
| 遅れすぎ | IP電話では、ジッタバッファに間に合わなかったパケットは、届いても使えず損失と同じになる |
| 設定の不備 | MTUの不一致、フィルタの誤りなど |
IP電話の品質の指標
| 指標 | 内容 | 求め方 |
|---|---|---|
| R値 | 雑音、反響(エコー)、遅延、コーデック、損失などをもとに、通話品質を0〜100で表す | 複数の要因から計算する(Eモデル) |
| MOS値 | 人が聞いて感じた品質を、1〜5で表す | 主観評価、または推定 |
| ジッタ | パケットの到着間隔のゆらぎ | 測定する |
| パケット損失率 | 届かなかったパケットの割合 | 測定する |
| 遅延 | 送話から受話までの時間 | 測定する |
パケット損失率やジッタ、遅延は、ネットワークで測った「材料」で、R値は、それらを組み合わせて通話品質を一つの数値にしたものである。
対策
TCPの通信では、損失を検出すると再送し、さらに輻輳制御によって送る速さを落とす。そのため、損失率が少し上がるだけでも、スループットが大きく下がることがある。